Blu-ray Disc 業界探訪記

  • 第二回 SCEI

    プレイステーション3(PS3) の
    ブルーレイ再生環境提供

PS3はシステムソフトウェアのアップデートで最新の再生環境を提供

ゲーム機のイメージが強いプレイステーション3(PS3)だがブルーレイプレイヤーとしての実力はあなどれない。
「反応速度。起動速度。JAVAの反応。プレイヤーとしての快適さ。ざっと挙げるとこのあたりが他のブルーレイプレイヤーと比べて自信を持っているところですね」と、ソフトウェアプラットフォーム開発部でBD Player開発責任者の縣氏は語る。
PS3での再生は動きが非常に滑らかで快適だ。また、PS3の専用リモコンが使い勝手の良さを提供している。
「ボタン一つで欲しいものが直観でわかる点ですね。それから、BD-Jのプログラムのものでは、赤、青、緑、黄色と直感で操作出来るところがポイントです。コントロールパネルを出さなくてよいのが便利だと思います」(縣氏)
ブルートゥース接続のため、PS3に向けなくても反応はよく、PS3のきびきびとした動きがさらに楽しめる。
PS3でブルーレイ再生に発売時に特にこだわったのは応答性、可変再生、コマ送り、逆スローなどだという。こうした動きの最中に絵が破たんしないように留意したそうだ。
また、そこから、音を良くするために対応コーデックを増やしたり、ゲームとしての反応速度を1/60秒で作らなくてはならないため、操作の"快適さ"にこだわってスペックアップを続けている。そのために、1.00から2.53まで、世界初のBD-Live対応をはじめ20回程度のアップデートを重ねている。

主なアップデート

2007年 12月 2.10 Proile1.1対応
2008年 3月 2.20 世界初でBD-Liveに対応させた
  4月 2.30 DTS Master Audio対応
  7月 2.40 BD-AVのアップコン

2008年7月のアップデートで実現したBD-AVのアップコンは、地デジで取った1440x1080iの解像度の映像をPS3で再生するときに、1920x1080Pに高画質にアップコンバージョンできるという機能だ。 このため、他社のレコーダーなどで記録したブルーレイコンテンツをPS3を通してみるとさらに美しく視聴することが可能になった。もちろん、BDAVでSD記録したコンテンツもDVD同様に高画質にアップコンバージョンする。
度重なるバージョンアップによって、ブルーレイフォーマットにある、すべてのオーディオ、ビデオフォーマットは基本的に対応ずみとなっている。

「後から規格が追加された場合、いままでは新しいプレイヤーを買ってもらっていましたが、PS3はシステムソフトウェアのアップデートで新機能を追加することが可能だという点が重要です」(縣氏)

発売して2年を経過しても、現在の最新のプレイヤーとまったく遜色ない再生性を実現している。まさに"進化するブルーレイプレイヤー"だ。今後もいろんなお客さんからの要望をかなえていきたいという。
なお、PS3でのブルーレイ利用には鍵のアップデートが必要となる。

「PS3はソフトウェア実装なので、鍵の更新は必要となります。ご存知のようにAACSというブルーレイディスクで採用している規定によるものです。これから先もプレイヤーとしていろいろと進化するので常に最新版にアップデートして使ってくださいね。アップデートの仕方はネットワーク経由以外にも、市販のブルーレイディスクや、PS3のゲームディスクなどにも入っています」(縣氏)

会社概要

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
〒107−0062
東京都港区南青山2丁目6番21号
【代表取締役】
社長 兼 グループCEO 平井 一夫
【設立】
1993年11月16日
【資本金】
19億3,300万円
【従業員数】
約1,200名 (2007年3月31日現在)