マイフェイバリット ブルーレイ 第15回 夢枕 獏さん

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ベスト3の作品

第1位 陰陽師 1st

 この作品は、僕の小説を原作にして、滝田洋二郎監督がメガホンを振ってくれたものなのね。そして主役の安倍晴明役は僕からお願いして野村萬斎さんにやってもらいました。これは彼あっての作品ですね。舞台が平安時代の京都でしょ? 古典芸能で鍛えられた軸のぶれない彼の動きが本当に素晴らしい。対する敵役の真田広之さんは千葉真一さんのところでずっと鍛えられていた真のアクション俳優で、身体能力がとても高い。その二人が終盤で戦うシーンは、今までにない、まるで舞っているかのような独特の殺陣になっています。よく原作者が映像化されたものに幻滅する、と聞きますが、全然そんなことない。とにかく動きの美しさに注目して観てもらいたい、そんな映画です。まだBlu-ray化されていませんが、できれば美しい動きをBlu-rayで見てみたいですね。

【作品紹介】

西暦794年。平安時代に突入したばかりの京の都。怨霊に取り憑かれた上官を救おうとする源博雅(伊藤英明)は陰陽師の安倍晴明(野村萬斎)と運命的出会いを果たす。やがて生まれたばかりの帝の子の身体に異変が起き……。 夢枕獏の人気小説を映画化した作品。彼じきじきに指名された野村萬斎の気品と貫禄みなぎる名演が何よりの魅力となっている。悪役・道尊を演じる真田広之との終盤の対決シーンも見どころ。監督は滝田洋二郎。

第2位 2001年宇宙の旅

 僕は映画って、基本的にはエンターテイメントだと思っているのね。映画館に行ってまで悲惨な悲しくなるようなものを見たくない、できればスカッとした気分を味わいたいじゃない? そういうスタンスを覆し、「ドラマが少ない映画も成立するんだ!」ということを感じさせてくれたのがこの作品(笑)。じゃあなぜ紹介するのかというと、極めてリアルなSF映画なんですよ。無重力を感じさせてくれるように宇宙空間をここまでリアルに描いたのはこれが初めてじゃないかな。そして「ドラマが少ない」と言ったけど、ストーリー性を求める人にとってつまらないんであって、哲学的なものやドラマを読み取り、意味づけできる人にとっては実は価値のある作品だと思います。

【作品紹介】

月面から木星に向けて強力な信号を発する謎の物体。木星探査に向かうディスカバリー号に異変が生じた。人工知能HAL(ハル)9000が反乱を起こしたのだ。HALとの戦いに勝利し人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボウマン(キア・デュリア)は、人類を超越した不滅の存在へと昇華していくのだろうか?
スタンリー・キューブリックによるSF大作。人間vs.コンピューターの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出した。アカデミー賞受賞作品。 「HAL、進入口を開けろ!」という悲痛な願いと共に、宇宙への旅へとあなたを誘う。

第3位 ゴジラ 1st

 公開されたのが1954年だからもう60周年になるんですね。「ゴジラ」は怪獣モノとして記念すべき作品だと思います。これがなかったら「パシフィックリム」や「ウルトラマン」などが世界中で作られることはなかったんじゃないでしょうか。そして、少なからず僕の創作意欲もかきたててきました。僕の「大江戸恐龍伝」はゴジラがあったからこそ書いたものなんです。ただ「自衛隊の火器をもってすれば、生物であるゴジラを倒すことなど造作ないだろう。むしろ舞台を江戸の町にした方がいいのでは?」というところから始まっているんですけどね。そのくらい、多くの作品に影響を与えたんじゃないかな、と思います。

【作品紹介】

太平洋沖で謎の沈没が多発していた。奇跡的に生き残った漁師から巨大怪物の存在を聞かされた新聞記者。それは現代まで生き残っていたが度重なる水爆実験で海底の生活環境を破壊されたことに怒り、放射能の影響を受けて火を吐く能力を身につけた太古の生物だった。ゴジラと名付けられたその怪獣を倒すため、政府は芹沢博士(平田昭彦)を頼るのだが…。
監督に本多猪四郎、特殊技術に円谷英二が当たった本作品は元祖怪獣映画として名を残している。


※全作品の紹介とコメントは、ブルーレイディスクの小部屋 を ご覧ください。


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