マイフェイバリットブルーレイ 第10回 立川志の春さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

立川志の春さん(たてかわ しのはる)

立川流の落語家 立川志の輔さんの三番弟子。米国イェール大学卒業後、三井物産にて三年半勤務した後に、2002年10月に志の輔門下に入門。2011年1月「志の春」のまま二つ目昇進。聴きやすくて、分かりやすい語り口調にファンが急増中。最近は得意の語学力を活かし、半年毎にシンガポールで単独公演を行っている。2014年から毎月火曜日に日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館 地下1階)にて独演会「Tuesday Night Live in 日比谷」を開催する。初回は2月18日。

近著は英語落語のCDが付属する「誰でも笑える英語落語: Rakugo in English」がある。

立川志の春 公式WEB

第10位〜第4位の作品

  • 第10位

    恋におちたシェイクスピア

     一番初めに「エマ」を見て衝撃を受けて以来、グウィネス・パルトロウが好きなんですよ。「現代のオードリーヘップバーンだ」と思えるぐらいきれいな女優さんだと思っています。ブルーレイで改めて「恋におちたシェイクスピア」を観て、当時の感動が蘇りました。彼女が出演している作品を選ぶときに、この作品か「大いなる遺産」のどちらにしようか迷ったのですが、このブルーレイのタイトルを見つけたのでこの作品にしました。最近ではアイアンマンのポッツを観てグウィネスのファンになった方もいると思いますが、ぜひ、デビュー当時の彼女の作品も観て欲しいですね。

  • 第9位

    七人の侍

     黒沢映画と出会ったのは、留学中にアメリカ人の友人に勧められたのがきっかけでした。友人のなかにやたらと日本映画に詳しいオタク気質なやつがいたんですが、そいつに日本映画を片っ端から見せられたんです。それまで、黒沢映画の存在は知っていましたが、観たことはなくて、僕の中では「クロサワ」とか「ミフネ」って、歴史上の偉人みたいに感じていました。。しかし、同年代の、それも外国人の同級生がリスペクトしていることに興味を持ちました。黒沢作品のなかでも、友人がイチオシしていた「七人の侍」は、観てみるとすごい物語で、印象に残っている作品です。黒沢作品って俳優の声が小さくて聞き取りづらいことがありますが、当時、僕は友人のビデオで観たので、英語字幕だったのですが、そのおかげでセリフの内容がよく理解できたのだと思います。モノクロ作品なので、ブルーレイで観ても差はないかとおもったのですが、暗いシーンでも輪郭がハッキリしているので、画面がきれいで見やすいと感じました。

  • 第8位

    ビッグリボウスキ

     アメリカ人って、友人同士が集まるとよく同じ映画を観るんですよ。この「ビッグリボウスキ」は、男が集まって酒を飲んだとき「なにか映画を観るか?」ってなると、この映画がリクエストされるんですよね。それで、めちゃくちゃうけて笑ってる。ストーリーはドラッグをやるような、だらしないやつが、なにをするでもない話なんですよ。なぜあんなにアメリカ人が喜ぶのか、いまだによく分かんないです。ただ、僕はこの映画に出ているスティーブ・ブシェミという俳優が好きなので、観ていました。BD版はまだ入手していませんが、手に入れたら特典映像などをチェックして、この作品はなぜアメリカ人にうけるのか、探ってみたいですね。

  • 第7位

    ワンダとダイヤと優しい奴ら

     “笑い”にはお国柄がでる━━そう感じるイギリスのコメディ作品です。僕は日本の「寅さんシリーズ」のような、おかしくて、ちょっとほろっとする笑いが好きなのですが、アメリカ人は「ホットショットシリーズ」や「裸のガンを持つ男」などの、ドタバタコメディが好きだという印象を持っています。僕も子供のころは、そういったドタバタコメディを見ていましたが、いまひとつしっくりこなかったんですよ。この「ワンダとダイヤと優しい奴ら」はルームメイトのアメリカ人に勧められてみたのですが、イギリス的なシニカルな笑いがふんだんに盛り込まれていて、大笑いしたことを覚えています。ただ、当時、なんでこの作品で笑ったのか忘れてしまって、今回、ブルーレイで再見したのですが、イギリスとアメリカの文化についての対比を皮肉っぽく取り入れていて、どっちもばかにしているみたいな対照が多い。それが面白かったですね。本作の女役がジェミリー・カーティスなんですよ、グラマラスでセクシーな感じの方ですね。ただ、あの人の顔は、僕の好みじゃないんですよ。どちらかというと男顔でしょ?これが、アンジェリーナ・ジョリーとかキャサリン・ゼダジョーンズとかだったら最高だったなぁ、なんて…そう気づかせられたのもブルーレイの画質がいいからですかね(笑)

  • 第6位

    Shall We ダンス?

     オリジナルの周防監督版「Shall We ダンス?」を選びました。この映画は僕が在学中にアメリカで上映されて観たのを覚えています。映画館では日本語音声、英語字幕で上映されていました。アメリカ人は字幕が苦手なようで、あまり外国語の映画(英語圏以外の作品)を観ません。ですが、この作品は、劇場が震えるほどドカーンって笑うんですよ。役所広司さんが演じる主人公のさらっとした笑いにも反応したのは、お退きましたね。一番ウケていたのは、やはり竹中直人さんでした。ベタな笑いかもしれないけど、観客の心を掴んでいました。「竹中直人は海を越えるなぁ」と、感じたものです。日本の映画がこんなにも、外国人を笑わせるなんて、と留学中の僕はなんだかうれしくなった作品です。今回調べたら、BD版は廃盤になっていたようでした。良い作品なので、再販されるといいですね。

  • 第5位

    恋人たちの予感

     この映画は主演のビリー・クリスタルとメグ・ライアンの会話がおしゃれで、当時この作品は同世代のなかでも「恋愛のバイブル」的な存在でしたね。この映画で一番爆笑したのは、ビリーとメグがレストランで、セックスについて話をするシーンです。ビリーが「おれは相手が感じているのは分かる」みたいな話をする。するとメグが、「それはうそよ、演技しているだけよ」って。するとトムが「演技かどうか、おれは分かるよ」とさらに続ける。お客のたくさん人がいるレストランなのに、とつぜんメグが…と、まぁ、その先はBDで楽しんでいただくとして、このシーンはある意味、とても下品な下ネタなのだけど、最後に隣の席に座っていた老婆のセリフがウィットに富んだ笑いに転調させるんです。
    アメリカの女性は、下ネタに対してフランクに話をするんですが、調子に乗って羽目を外すと引かれてしまいます。ギリギリの線を探りながら、駆け引き織り込んだ会話して落とす、というのが口説く第一段階だと思いました。会話のキャッチボールがうまくできる人は、知的な人と思われます。なので、知的な下ネタは必須ですよ(笑)シナリオを書いたのはノーラ・エフロンという女性の脚本家で、この作品後、「めぐり逢えたら」、「ユー・ガット・メール」で脚本と監督をこなしヒットしますね。だからでしょうか、女性受けしそうなセクシャルな笑いが上手に盛り込まれているのかもしれませんね。

  • 第4位

    イル・ポスティーノ

     僕があまりに感動して、連続して2回観た映画です。とても静かな映画なんですよ。イル・ポスティーノとは、イタリア語で「郵便配達員人」です。タイトルの通り片田舎の郵便配達人と、そこにやってきた世界的な著名な詩人が交流する話です。貧しくて女性にもてないという郵便配達の人が、老詩人のアドバイスを得ながら思いを寄せる村一番の美女にアプローチするんです。美しいイタリアの漁村の風景をバックに、切なくて、おかしくて、そして悲しいストーリーが淡々と進んでゆきます。この作品はどこか寅さんのような泣き笑いの情感があって、心を掴まれました。また郵便配達人を演じるマッシモ・トロイージは、本作の脚本も執筆していますが、作品への思いが強かったのが、病を押して撮影に入り、撮影終了後、ほどなく亡くなってしまいました。そういった背景も含めて、心にいつまで残っている作品です。ほんとうならベスト3に入れたい作品なのですが、BD版が発売されていなかったので、4位にしました。ストーリーだけでなく、映像も美しい作品なので、ぜひブルーレイの画質で観たい作品です。

ベスト3の作品は次のページ

 

マイフェイバリットブルーレイ一覧へ