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2016年9月30日 更新

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「ゲームセンターあらし」を生んだ
すがやみつる先生のマイフェイバリット

マンガ「ゲームセンターあらし」の作者として知られ、現在は京都精華大学でマンガ家・クリエイター育成にも力を入れるすがやみつる先生。小学生のころお母様が映画館で働いていたことから年間150本以上、中高生の頃は映画館3館からもらった招待券で年間300本以上のプログラムピクチャーに親しんで来られたそうです。「当時みた作品が後の漫画家、小説家としての土台になっています」というすがや先生。お気に入り作品についてお話しを伺いました。

PROFILE
PROFILE

すがやみつる(菅谷充)

1950年、静岡県富士市生まれ。高卒後マンガ家アシスタントを経て1971年から石森プロに所属し、同年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。以後、児童マンガを多数執筆し、1983年、『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』の2作で小学館漫画賞を受賞。その後は大人向けの学習マンガを多数手がけ、1994年には娯楽小説家として再デビュー。2005年、早稲田大学人間科学部eスクールに入学し、2011年、同大学院人間科学研究科修士課程を修了。2013年より京都精華大学マンガ学部教授。

第1位:「エイリアン」

  • エイリアン

すがや:まず、1979年公開の『エイリアン』を第1位に挙げさせていただきます。『スター・ウォーズ』、『未知との遭遇』など、SF映画のヒット作が連続した直後に公開された作品です。テレビでも繰り返し放映されているので、見た人も多いと思いのではないでしょうか。現在も続編が作られているほどの人気シリーズで、『エイリアン対プレデター』なんてスピンオフ作品まできているほどですが、やはり最初の『エイリアン』が、一番衝撃的でした。

ーー衝撃的だったというのは、どんなところですか?

すがや:なんといってもエイリアンのデザインですね。惑星で遭難していた宇宙船のデザインも含め、H.R.ギーガーという有名なイラストレーターの手になるものですが、その生々しいデザインは、本当にショッキングでした。「SFは絵だ」という格言があるんですが、まさに、その言葉を体現していたようなデザインでした。あのグロテスクなデザインと独特のヌメヌメ感は、思い出すだけでもゾクゾクします。

ーー確かに気持ち悪かったですね(笑)。

すがや:ストーリーは、地球に帰還する宇宙貨物船が、知的生命体からの信号を受信したコンピューターによって進路を変更し、惑星に向かうところから始まります。冬眠状態から覚醒させられた乗員は、着陸した惑星で巨大な宇宙船と異星人の死体を発見し、さらに巨大なタマゴを見つけます。そのタマゴから孵ったエイリアンの幼虫が、地球に戻る宇宙船の中で変態しながら成長し、乗員を次々と襲っていくという内容です。

ーー変態しながら成長……って、まるで『シン・ゴジラ』ですね(笑)。

すがや:はい、私も『シン・ゴジラ』を見たとき、『エイリアン』のことをチラリと思い出しました(笑)。

しかもこの映画、SFではありますが、展開は王道のホラー映画。最初はエイリアンが出てきそうで出て来ない。あざといばかりに焦らしたり、はぐらかしたりしながら、観る人を引き込んでいきます。ブルーレイでホラー映画として見る場合は、部屋を暗くして、画面に集中できるようにしましょう。スリル感が倍増すること請け合いです。

私は、いま、京都精華大学マンガ学部で教員をしているのですが、ストーリーマンガ家を志望する学生には、観客を引き込むドラマの構成を勉強してほしくて、『エイリアン』を必見映画に挙げています。ドキドキハラハラは、あらゆるエンタテインメントの原点でもありますので。

ーーオススメのシーンみたいなものはありますか?

すがや:ラストで主人公のリドリー(シガニー・ウィーバー)が、白のTシャツとビキニショーツ姿で脱出用シャトルに乗り込むシーンがあるのですが、ショーツがお尻から落ちてしまいそうで、ドキドキハラハラしました。ぜひ、ここにも注意して見てください(笑)。

ーーそこですか!(笑)

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