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2015年01月30日 更新

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第2位:「銀河英雄伝説」

安藝:でも僕昔の大河ドラマも好きなんですよ。

ーーそれもまたちょっと意外です。

安藝:平将門を描いた作品の「風と雲と虹と」は凄かったですね。草刈正雄が鹿島玄明という役を演じていて、すごくカッコイイんです。ワイヤーアクションを使った特撮も今見ると逆に新鮮。演出とか、取り上げている時代も今の大河とはまた一風違ってますからね。かなり前の作品でもDVD・Blu-ray化されているんですよ。僕ほとんど見てると思います。

ーーいま、アメリカの連続テレビドラマを見るのがちょっと流行っている感がありますが、そんな感覚で大河を見るというのもありかも知れませんね。

安藝:大河は1人で見ると言うより、みなでワイワイという感じがいいと思いますよ。大河を入り口に歴史に興味を持ってもらえると嬉しいな。そうやって歴史や物語を「体に入れていく」。大河は歴史をいろんな角度から描いています。全体の時間の使い方――例えば、終盤続きが気になるような終わり方になるような纏め方とか、僕たちはいま物語も作っていますから、自分たちの取り組みにも役立っている場面もあると思います。トリガーの大塚社長もホント良くいろんな作品を見てますね。

ーーなるほど、ではそういったシリーズもので、おすすめ頂けるのも大河から?

  • 銀河英雄伝説
  • 時計

安藝:いえ。実はアニメで、めちゃくちゃ長いのに3回見たという作品があるんですよ。それが「銀河英雄伝説」(Blu-ray)なんです。

ーーおお!ここで銀英伝ですか!スペースオペラの傑作であり、まさに大河的な要素満載ですね。

安藝:本編だけで110話あるのに、繰り返し見ちゃう。最初はビデオカセットで出たのが、最近Blu-ray化されたんだよね。実は最初のDVD-BOXが出たときに、僕たちその特典の置き時計を作らせてもらったんですよ。

ーーへー!

安藝:当時、徳間書店さんからBOXに特典をつけたい、という相談をマックスファクトリーが受けたんです。僕たちがアニメのフィギュアではなく食玩を中心に手がけていた頃ですね。ホビージャパンでその特集があって、そのご縁で、という流れだったかな……。今見るとまだまだ造形を突き詰めたい感じがしますが、当時の技術ではよく頑張ったと思います。

ーーアニメキャラのフィギュアを手がける1つの契機だったと言えるかも知れませんね。

安藝:そうですね。僕もご多分に漏れずヤン・ウェンリーが大好きで……うちでまた映像化したいな……。

ーーお!それは実現したら凄いですね。宝塚や河村隆一さんが主演で舞台化もされていて、引き続き人気の作品でもありますが、ヤンと自分を重ねられたりとか……?

安藝:いや、僕はあんな知略家じゃないですよ。エンタメ業界は「晴天計画」ですから、雨は降らない想定でと「エイや」って進めますから(笑)。経営チームにはなるべく賢い人を入ってもらうようにしていますが。

第3位:「オーシャンズイレブン」

安藝:そうやって色々作品を見ていくのは、僕にとっては「物語を体に入れていく」感覚なんですよね。そして、それを――例えば名シーンや名台詞を誰かに話すことで、それが自分の血肉のようなものになっていく。特撮マニアの知り合いから、「ウルトラQ」のこのエピソードが面白いっていうような話を聞いたりもするんですよ。そしたら、30分のお話しなのに、彼の話は1時間半だったりする(笑)。

  • オーシャンズイレブン

ーー本編より長かったりするわけですね(笑)

安藝:そうそう。で、練りに練られて、話が盛られていたりするわけですよ。極端な時には登場人物が増えていたり。でもそうやって、物語って更に面白くなっていくし、自分のものになっていくんだよね。

僕自身にとってのそんな物語は、一つはER(DVD)ですね。ジョージ・クルーニーの出世作ですが、彼はシーズン途中で降板するんですよね。「自分の人生を変えた作品」という彼は、その後「オーシャンズ11」で主演を務めます。ガンアクション無しでどう見せ場を作るかという意欲作でもあるわけですが、ERでジョージ・クルーニーのファンになった人達にとっても、注目作でした。

映画の舞台はラスベガスです。グッドスマイルカンパニーのアメリカに進出は、日本のポップカルチャーを紹介するアートショーに参加したのがきっかけで、その舞台もラスベガスだったんです。僕はそこで「フィギュア・キング」みたいに勝手に呼ばれて。全然そんなことないのにね(笑)。そこで、あてがわれた大きなスイートが、やはり映画の舞台となるベラ―ジオホテルだったんです。窓からの景色を見て「あ!この景色は映画で見たアレだ」って。

ーーラスベガスを象徴する風景を追体験した感じですね。聖地巡礼とも言えるかも知れません(笑)

安藝:そうだね。映画で体に入った物語を追体験する感じかな。カジノとかビジネスネゴシエーションの場面でも、映画の影響かは分からないけれど、気後れしなかったしね(笑)エンターテイメントビジネスの本場で、「制約を取り払って先に進む」その気心に触れられたのも大きかったかも。その甲斐あって、アメリカ進出できたのかも知れません。

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