……おはようございます、ぶるれい部の藍です。ただいま、朝の7時です。この時間の山はブルブルふるえちゃうくらい寒いです……。
わたしが今どこにいるかというと、箱根登山鉄道の『箱根湯本』駅。小涌谷の温泉街をへて芦ノ湖までつづく、箱根国道の玄関口です。土曜の朝だけに、温泉や芦ノ湖に向かうクルマがたくさん山のほうに向かって走っていってますね。そんななか、ジャージ姿のわたしは自転車をかたわらに、たった一人でぽつーんと立っているわけなんですが……。
さて。どうしてわたしが朝はやくからこんなところにいるのかというと。前回の旅が終了したあと、ソラちゃんから渡された部長のメッセージカードには、こんなことが書いてあったのです……。
無 茶 で す 部 長 ( 真 顔 )
あ、あのっ! わたしこれでも読書とお花とゲームとアニメが好きな、由緒正しいインドア派ヒロインキャラのつもりなんですけど!?
そりゃたしかに最近は、まだ見ぬ部長の指令にしたがってあちこちを旅してまわってるけど……年のはじめに大学生のお兄さんたちが大汗かきながら走っているあの箱根の山を、しかも自転車を使って登っていけなんて、わたしのもって生まれたスペック的に無理難題すぎます部長、ぶちょー!!
……もちろん、モノ言わぬメッセージカードにいくら抗議しても、それがくつがえるはずもなく。わたしはこれから体験する巨大な難関にげっそりしながら、朝いちばんの電車にとびのって箱根へと向かったのです……。
『弱虫ペダル』は、自転車競技部で活躍する高校生たちをえがいたマンガ。累計発行部数1000万部をこえる大ヒット作品で、テレビアニメやゲームにもなりましたね。それぞれに特徴があって、しかもカッコイイ男子がいーっぱい登場するってことで、とくにわたしたち女の子からも人気の作品です♪
このなかで箱根が登場するのは、主人公の小野田坂道クンたち総北高校自転車競技部が挑戦するインターハイ編。江ノ島をスタートして芦ノ湖にいたる一日目のコースで、まさにこの箱根が登場するのです。劇中ではいろんな名シーンが生まれた場所なんだけど、まさか同じ道を、しかもわたしも自転車で走ることになるとは思いもしなかったよ……。
ということで、部長が前もって借りておいてくれた自転車に乗って、いよいよ箱根湯本からサイクリングに出発です。うわあ……さっそく上り坂がはじまってるよぅ……(汗)

さっそく写真をパチリ。マンガのなかで「山岳ステージが始まった!!」の場所がこちら

箱根湯本の街なかをぬけて、すぐに出てくるのがここ函嶺洞門。巻島先輩の「いなくなっちまったモンは……」のところですね。今は横にバイパスができて、このとおり立入禁止になってます。ちょっとザンネン……

見上げると、道は曲がりくねりながら向こうの山へと続いてます。あー、あの山のてっぺんへ行かなきゃなのかあ……
ここから、さらに道はグネグネ曲がりながら登り坂がキツくなっていきます。たくさんのクルマが行きかっていて、そこを自転車で登っていくのはちょっとコワいですねえ。足を止めたらそのまま動かなくなりそうで、ハアハア、ヒイヒイと息つぎしながらひたすら森のなかの道をこいでいきます。もう、かえりたい……!(泣)
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